エムイーシーフーズ会社案内2023
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 今からおよそ百年も昔のこと、ロシアで行われた動物実験に由来し、広まったのは「コレステロールを一日あたり卵2個分以上摂取すると動脈硬化の原因になる」という通説でしたが、この実験に使用されたのが、もともと体内にコレステロール吸収の調整機能を持たない、草食動物の“ウサギ”だという事実はあまり知られませんでした。 結果、この発表を鵜呑みにした人々は「卵の過剰摂取=動脈硬化」という単純な図式を信じ込み、以来百年余りにも渡って定説化されてきましたが、2015年、この誤った認識は厚生労働省によって公式に否定され、卵の摂取制限は撤廃されました。 なぜなら、人間の体内で検出されるコレステロールは、そもそも「摂取量とは関係なく、体内で合成されるもの」だとわかったからです。厚生労働省「日本人の食事摂取基準2015年版」にて“卵の摂取制限”が撤廃されました■たまご2個分のエネルギー量と各栄養素量の比率(出典:一般社団法人 日本養鶏協会HP) そもそもコレステロールは細胞膜の合成などに使われる貴重な材料ですから、ただ減らせば良いというわけではないのです。 一方で豚肉や牛肉もコレステロールを多く含む食品ですが、その際問題なのは“ミリスチン酸”の存在です。ミリスチン酸は飽和脂肪酸のひとつで、余ったコレステロールが肝臓に戻ることを阻止する働きがあり、これが肥満の原因とも言われています。卵にはこのミリスチン酸が少なく、さらに卵に含まれる“レシチン”という脂肪酸には悪玉コレステロール値を下げる効果があることが知られています。 ただし、体内でコレステロールが過剰に生成される体質の人にとっては、なんの制限もなくなったというわけではありません。一定以上のコレステロール値を記録している方は医師の判断をあおぎましょう。エネルギー157kcalたんぱく質12.8g脂質10.7g約8%約26%約19%ミネラルグループビタミングループカルシウム53mg約8%マグネシウム11mg約4%リン187mg約21%ビタミンA156μgRE約26%ビタミンB20.45mg約38%ビタミンB121.0μg約42%亜鉛1.4mg約20%1.9mg約18%ビタミンB60.08mg約7%ビタミンE1.1mg約14%鉄………………栄養素名………………栄養素量………………1日の必要量における割合ビタミンD3.1μg約62%葉酸45μg約19%「卵は1日1個まで」という迷信

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